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- 牧田 修治
- りそな総合研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- わが国上場企業の自社株買いに関する実証研究--フリーキャッシュフロー仮説の検証
- ワガクニ ジョウジョウ キギョウ ノ ジシャカブ ガイ ニ カンスル ジッショウ ケンキュウ フリーキャッシュフロー カセツ ノ ケンショウ
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説明
<p>本論文の目的は,わが国上場企業の自社株買いがフリーキャッシュフロー仮説と整合的であるかどうかということを検証することである.本論文では,(1)自杜株買いのアナウンスメントは,成長性や収益性の限界に直面し,フリーキャッシュフローが豊富な企業によって行なわれている,(2)アナウンスメント直後にはプラスの超過収益率が生じる,そして,(3)アナウンスメント後にはフリーキャッシュフローが減少し設備投資は増加しない,ということが明らかになった.フリーキャッシュフロー仮説と整合的な結果である.自杜株買いは,企業経営の非効率化を回避する財務手段の一つとして機能していると評価できる.日本企業は,長らく1980年代後半のフリーキャッシュフローに惹起された過剰投資の調整に悩まされてきたが,自社株買いは,こうした非効率的な投資を抑制する新たな財務手段として機能していることが示された.</p>
収録刊行物
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- 現代ファイナンス
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現代ファイナンス 17 (0), 63-81, 2005-03-31
日本ファイナンス学会 MPTフォーラム
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763074022656
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- NII論文ID
- 130007528257
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- NII書誌ID
- AA11480424
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- ISSN
- 24334464
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- NDL書誌ID
- 7317092
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可