書誌事項
- タイトル別名
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- キギョウ ネンキン ザイセイ ト カブシキ リターン
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抄録
<p>本稿の目的は,年金資産の積立率による株式リターンの予測可能性を,2000年度から2008年度までの日本企業のデータを用いて検証するとともに,その予測経路が将来の掛金負担の増加や追加拠出の「可能性」を通じたファンダメンタルズヘの影響に関連しているかどうかを探ることにある.実証分析の結果,第一に,直近の実現リターン,株式時価総額,簿価/時価比率,退職給付債務に関する割引率,会計的発生高,総資産営業利益率及び業種ダミーをコントロールした上で,積立率は低い株式リターンを予測するが,その予測力は翌四半期,せいぜい翌半期に限られることがわかった.第二に,株式市場に関連する変数をコントロールしたうえでも,積立率は将来のファンダメンタルズを強く予測することがわかった.第三に,サンプルを積立率の高低で二分した場合には,積立率のリターン及びキャッシュフロー収益性の予測力は,それが低いグループでのみ確認された.</p>
収録刊行物
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- 現代ファイナンス
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現代ファイナンス 30 (0), 3-26, 2011-09-30
日本ファイナンス学会 MPTフォーラム
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763074578560
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- NII論文ID
- 130007528350
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- NII書誌ID
- AA11480424
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- ISSN
- 24334464
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- NDL書誌ID
- 11284353
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可