一対比較法による間隔尺度構成法の数値解析について
書誌事項
- タイトル別名
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- A Numerical Method of Interval Scaling by Paired Comparisons
説明
官能検査等で用いられる心理的尺度構成法としてよく用いられるものに, サーストン・モステラー法がある.この方法によって尺度を求めるには, その解析の過程で刺激iが刺激jを優越する確率p_<ij>から, 積分p_<ij>=∫^∞_X_<ij> f(t)dtに従って, 積分の下限X_<ij>を求めなければならない.ここでf(t)は正規確率密度関数である.従来, p_<ij>からX_<ij>を求めるには, 正規分布表および補間法を用いて多くの手数と時間をかけてきた.本稿では一つのくり返し公式を提案することにより, X_<ij>を得るための数値解析法を与えている.これにより一対比較法による尺度化のアルゴリズムが明確になり, 尺度値やx^2の値を求めるために, p_<ij>を求めるだけで以後の数値計算の過程がコンピュータ化され, 実用上都合がよい.またくり返し公式の収束性も検討され, 公式の精度も実用上十分であることが吟味されている.
収録刊行物
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- 日本経営工学会誌
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日本経営工学会誌 27 (2), 130-135, 1976-09-30
公益社団法人 日本経営工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763075779712
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- NII論文ID
- 110003932298
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- ISSN
- 24329983
- 03864812
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可