2 転輪作以上の大豆作付が連作大豆や後作水稲および大麦の収量や品質に及ぼす影響
抄録
佐賀平坦部の細粒灰色低地土において,転作率50%以上での水稲,大豆,大麦の水田輪作体系について検討を行った.この結果,隔年で大豆を作付しても減収はみられず,むしろ大豆の収量は2年連作した場合に多収傾向を示した.しかし,大豆を連作し続けると腐植や全窒素量が低下し,稲麦わらや大豆殻などの収穫残渣物を全量ほ場に還元しなかった場合,大豆の収量は4年目連作時に大きく減収した.また,大豆後から水稲に復元した場合,大豆の作付回数に関わらず,水稲の施肥基準を基肥窒素− 1kg,追肥なしで栽培したところ水稲の収量や品質は安定していた.さらに,大麦については,大豆後では追肥Ⅰを省いた方法で栽培したところ,圃場の大豆作付回数が増加しても,倒伏や成熟期遅延は発生せず,収量は増加傾向にあった.
収録刊行物
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- 日本作物学会九州支部会報
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日本作物学会九州支部会報 83 (0), 16-22, 2017
日本作物学会九州支部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763077242240
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- NII論文ID
- 130007529759
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- ISSN
- 24337757
- 02853507
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可