茨城県北浦の堤脚水路における魚類群集構造の季節と場所による差異

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タイトル別名
  • Seasonal and spatial differences in fish assemblage structures in dyke foot waterways connected to Lake Kitaura, Ibaraki Prefecture, Japan
  • イバラキケン キタウラ ノ ツツミ キャク スイロ ニ オケル ギョルイ グンシュウ コウゾウ ノ キセツ ト バショ ニ ヨル サイ

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抄録

茨城県北浦に接続した2か所の堤脚水路(爪木と白浜)で年間を通して小型定置網によって魚類を採集し,堤脚水路における魚類群集構造の季節変化と地点間での差異を調べた。種数は爪木で白浜より多く,種組成も地点間で異なっていた。優占種上位4種のうち,植物体のみに産卵するフナ類2種とミナミメダカは爪木で多いのに対し,様々な基質に産卵できるモツゴは白浜で多かった。各魚種の出現パターンと体サイズから,地点間での魚類群集構造の差異は,各地点の営農(イネ田とハス田)やその水管理の違いと部分的に関連付けられる可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 65 (4), 377-386, 2017

    日本水産増殖学会

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