新幹線車内に不適切に廃棄されたインスリン注射針の実態調査~鉄道清掃員の針刺し事故防止対策~

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タイトル別名
  • Survey on Insulin Needles Inappropriately Discarded in Shinkansen Trains: Measures to Prevent Needlestick Accidents by Train Cleaning Staff

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説明

<p>インスリン注射針などの医療廃棄物(以下,注射針等)の不適切廃棄は社会問題となっている.東海道新幹線においても車内清掃時に注射針等を発見するケースが散見され,清掃員の針刺し事故も発生している.今回,清掃会社A事業所に協力を依頼し実態調査を行った.注射針等の発見は,平成(Hと略す)25年度97件,H26年度153件,H27年度170件,針刺し事故はH25年度1件,H26年度0件,H27年度1件であった.H27年度は発見場所も調査したが,トイレ51 %,床面32 %,座席周辺8 %,洗面所7 %で,すべてむき出しであった.2日に1件の頻度で注射針等が発見されている一方,A事業所の針刺し事故の発生は他の報告より少ない頻度であった.教育や注射針回収の対策を講じた効果であると考える.しかし,不適切廃棄が続く限り,完全に清掃員の針刺し事故を防止することは難しい.本報告が療養指導に活用されれば幸いである.</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 61 (12), 822-826, 2018-12-30

    一般社団法人 日本糖尿病学会

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