圃場整備前後における維持管理作業面積の評価

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タイトル別名
  • Evaluation of Management Work Area by a Land Consolidation Project
  • ホジョウ セイビ ゼンゴ ニ オケル イジ カンリ サギョウ メンセキ ノ ヒョウカ

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抄録

<p>圃場整備に期待される役割の1つに維持管理労力の節減がある。しかし施工地区が傾斜地である場合,整備後に長大な法面が出現し耕作者から「従前よりも管理が大変になった」と評されることがある。そこで本報では,維持管理労力の省力化や負担感削減を図る圃場整備手法を体系化するための基礎として,事例地区を設定し,圃場整備前後における畦畔・水路・農道の管理作業面積を定量的に評価した。その結果,事例地区では,耕作者個人に帰属する畦畔の管理作業面積は大幅に減少した一方,共同組織が管理する水路の法面面積は増加傾向を示した。これを踏まえ,維持管理コスト縮減に向けた圃場整備計画について考察し,網羅的な事例調査の展開,維持管理労力の節減効果の客観的評価,ワークショップを通じた管理方法の事前検討などが重要であることを指摘した。</p>

収録刊行物

  • 農業農村工学会誌

    農業農村工学会誌 78 (11), 895-898,a1, 2010

    公益社団法人 農業農村工学会

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