地すべり保全のための七五三掛地区すべり面強度の検討

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  • Evaluation of Strength on Slip Surface for Landslide Stability in Shimekake District
  • ジスベリ ホゼン ノ タメ ノ シメカケ チクスベリ メン キョウド ノ ケントウ

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抄録

<p>担い手の減少に伴う耕作放棄地の増加や,異常気象による豪雪融水などの増加により,中山間地域・傾斜農地では災害発生頻度の上昇が懸念される。今後も,上述地域を保全していくためには,災害現地における地盤情報と,その解析結果を蓄積していくことが重要である。本報では,山形県鶴岡市七五三掛地区Bブロックで発生した地すべり災害を対象として,すべり面試料の強度特性について各種せん断試験ならびに逆算法を用いた検討を実施した。その結果,ピーク強度や完全軟化強度を用いた場合の安全率は大きな値となり,地すべり移動を生じている斜面現況に整合しない。一方で,残留強度を用いた安全率は1.0以下となり,斜面が不安定化している現状に整合した結果を与えた。</p>

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