発展途上国における持続可能なBRTに関する研究:バンコクBRTを事例として

書誌事項

タイトル別名
  • A STUDY ON SUSTAINABLE BUS RAPID TRANSIT IN DEVELOPING CITIES—A CASE STUDY OF BANGKOK BRT—

説明

開業後七年が経過したタイ・バンコクのBRT(Bus Rapid Transit)は,計画時の利用者数目標に到達せず,日本円で約30億円に及ぶ累積損失により,2017年4月末での廃止が決まった.しかし一か月後には,沿線地域の公共交通が十分でないことや投資資金回収を理由に廃止が撤回された.本研究ではこのように不安定な事業運営が続く本事業に着目し,事業の持続可能性を検討することを目的に交通工学及び事業経営的観点から分析を行った.工学的観点での分析では,交差点信号制御と運行の工夫で定時性阻害要因の低減が期待でき,コストを増やさず同数以下の車両数で運行本数を増加できる可能性を明らかにした.事業経営的観点での分析では,運行費用・収入の計算を基にシステムの潜在力をさらに活かす運行体系の存在可能性を明らかにした.

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

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