書誌事項
- タイトル別名
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- Development of a Separation and Quantification Method of Ammonium Sulfate in Ambient PM<sub>2.5</sub>
- 大気PM₂.₅中の硫酸アンモニウム分別定量法の開発
- タイキ PM ₂.₅ ナカ ノ リュウサン アンモニウム フンベツ テイリョウホウ ノ カイハツ
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説明
<p>都内の自動車排出ガス測定局におけるPM2.5の基準達成率は、2015年は年平均で40%であったが2016年は86%に改善した。硫酸アンモニウムはPM2.5の主な成分の1つであるが、現行のイオン成分測定法では、硫酸アンモニウムを直接定量することは難しい。そこで本研究では、PM2.5中の硫酸アンモニウム分別定量法を確立することを目的とした。方法は、PM2.5中に存在すると考えられる4種のアンモニウム塩、すなわち、硫酸アンモニウム、硫酸水素アンモニウム、硝酸アンモニウム及び塩化アンモニウムを石英繊維フィルターに固着させたものを試料として、加熱処理による分別定量法を検討した。その結果、110℃、30分間の加熱処理により、硝酸アンモニウム及び塩化アンモニウムはフィルターから消失した。さらに、150℃、30分間の加熱では、硫酸アンモニウムがNH4の半量を失うことが判明した。以上より、PM2.5を110℃及び150℃で30分間加熱した場合、150℃の加熱によって110℃の加熱時よりも減少したNH4は硫酸アンモニウム由来であり、この濃度を測定することにより、硫酸アンモニウム濃度を把握することが可能と考えられた。開発した方法を用いて、2018年1月及び2月に都内の大気を1週間採取し、PM2.5中の硫酸アンモニウムを測定したところ、1月は1.8 μg/m3、2月は2.5 μg/m3であり、硫酸水素アンモニウムは検出されなかった。</p>
収録刊行物
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- 大気環境学会誌
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大気環境学会誌 53 (6), 207-218, 2018-11-10
公益社団法人 大気環境学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763085065472
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- NII論文ID
- 130007555623
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- NII書誌ID
- AN10512108
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- ISSN
- 21854335
- 13414178
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- NDL書誌ID
- 029323153
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可