胸椎脱臼骨折に合併した胸管損傷の一例
書誌事項
- タイトル別名
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- TRAUMATIC CHYLOTHORAX WITH THORACIC VERTEBRA FRACTURE : A CASE REPORT
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説明
<p> 40歳代男性, 伐採作業中に倒れてきた樹木が背部にあたり受傷し, 第10胸椎後方脱臼骨折, 肋骨骨折, 血胸の診断で入院した. 第11病日に胸腔ドレーンから乳糜胸水の排液を1500mL認め, 外傷性胸管損傷と診断した. 保存的治療では胸水は減少せず, 第30病日に経皮的リンパ管塞栓術を試みるも困難で, 第36病日開胸胸管結紮術を行った. 横隔膜直上で胸管を露出し結紮した. 術後経過は良好で, 第63病日に転院した. 外傷性胸管損傷はまれであるが, 胸部外傷に合併する可能性もあり診療の際は留意すべきである. 乳糜排液が多い場合には早期手術を検討したほうがよい可能性がある. 損傷部位の特定にはリンパ管造影やリンパ管シンチグラフィーが有用であった.</p>
収録刊行物
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- 日本外傷学会雑誌
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日本外傷学会雑誌 33 (1), 24-28, 2019-01-20
一般社団法人 日本外傷学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763085414400
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- NII論文ID
- 130007563476
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- ISSN
- 21880190
- 13406264
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可