08測-24-ポ-19 剣道の応じ技における打撃開始時間

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<p> これまでの剣道の先行研究においては、熟練者と準熟練者で打撃動作時間に差はないと報告されている。しかしそれらの研究では、単なる正面打ちが対象とされているものが多く、また、打撃開始前の攻めの時間には着目していない。実戦的な技の打撃時では、熟練者特有の有効な戦略が用いられている可能性がある。そこで本研究では、大学男子剣道選手を対象に、実戦場面で用いられる応じ技を打つ課題を行い、熟練者と準熟練者で打撃開始までの時間に違いがあるのかを明らかにすることを目的とした。</p><p> 被験者は剣道三段以上の男子大学選手とし、団体戦出場の有無によりレギュラー群と準レギュラー群に2群化した。実験課題は応じ技の一つである小手すり上げ面とした。各試技をデジタルカメラで撮影して、被験者の手元が浮き始めてから小手をすり上げるまでの時間を算出し、比較検討を行った。その結果、レギュラー群と準レギュラー群の間に有意な差が認められ、レギュラー群の方が短かった。以上のことから、男子レギュラー群では、応じ技打撃時に、相手との駆け引きを意識した有効な戦略が用いられていることが明らかとなった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763085432960
  • NII論文ID
    130007581320
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.183_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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