09方-25-口-28 クラシックバレエの指導における言語表現

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抄録

<p> クラシックバレエ(以下、バレエ)の指導では主観に基づく言葉が多用されている。解剖学や運動学に基づく事実と主観的な印象の違いを自覚せず、主観的な表現を多用していることを認識していない指導者も多い。この背景にはバレエ指導において動作に対する明確な言語的な評価基準が定まっていないことが影響していると考えられる。そこで、本研究では、指導上の着眼点を整理、分類し、共通性を明らかにすることを目的とした。調査対象者はバレエ指導者またはダンサーとして熟練者レベルの男女12名とした。1対1の面接法にてバレエのプリエ動作の映像を見せ、指摘や感想を回答させた。会話は了解のもと、ICレコーダーで録音した。録音した会話をテキストマイニングし、プリエの着眼点の共通性を考慮して分類したところ、①身体条件、②股関節の外旋、③バレエの基本姿勢を保つ、④プリエ特有の動作のコツ、の4つのカテゴリーに分けられた。また、指していることや規準は同じにも関わらず、被験者間で着眼点や言語表現に多様性が現れ、主観的な印象を示す表現が多用されていることがわかった。言葉を整理し、共有することでより伝わりやすい指導が可能になると考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763085439616
  • NII論文ID
    130007581466
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.203_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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