新ガイドラインからみる血管炎の全体像・診療アルゴリズム

書誌事項

タイトル別名
  • New Classification and Algorithm to Classify and Diagnose Primary Cutaneous Vasculitis from a Dermatological Point of View
  • シン ガイドライン カラ ミル ケッカンエン ノ ゼンタイゾウ ・ シンリョウ アルゴリズム

この論文をさがす

説明

<p> 血管炎分類は, Chapel Hill分類1994 (CHCC1994) の世界的普及を皮切りに, 改訂されたCHCC2012と日進月歩である。この影響を意識しながら, 日本皮膚科学会で血管炎・血管障害ガイドライン委員会が設立され, 勝岡班, 古川班と, 皮膚血管炎診療アルゴリズムが提案された。本稿では, まずCHCC1994を復習, その影響下で作成された勝岡班診療アルゴリズムを解説し, 血管炎皮膚症状で重要なpalpable purpuraとlivedo racemosaを追記する。さらに, CHCC2012を復習, その影響下で作成された古川班診療アルゴリズムを解説する。この新ガイドライン血管炎診療アルゴリズムは, 主症状が皮膚症状か全身症状かでスタート (主症状が皮膚症状でもANCA陽性, 好酸球増多なら全身性血管炎へ) し, 全身性血管炎を十分鑑別したうえで皮膚血管炎に戻り, 検査としてANCA→クリオグロブリン→IgA沈着 (2回) を施行する。勝岡班, 古川班は, CHCCを積極的に取り入れた世界の皮膚科学会でも先駆け的な試みである。最後に, 川上班の展望を記した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ