夢見手の自己感の様相と夢の構造の関連
書誌事項
- タイトル別名
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- The Relationship between the Style of Sense of Self of Dreamers and the Structure of Dreams
説明
<p>昨今の日本の心理臨床の現場では,現代の若者の心の構造の変化が指摘されている。本調査では,自己感という概念に着目し,現代の若者の特徴である断片的な自己像に基づく他者との関係,「悩めない」心性が,夢の構造面にどのように反映されるかを調べた。結果,自己感は夢の私の振る舞いだけでなく,夢の中で出来事が展開する土台となる場所・時間・夢の私の視点の連続性にも影響を与えることが示された。また,夢の私には葛藤状況へのとどまりにくさが見られ,これは「悩めない」心性の反映と思われる。しかし「子どもの頃」の夢に比べ,「最近」の夢では夢の私の葛藤が持続し始め,その変化には夢の私の行為主体感や他者感の影響が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 箱庭療法学研究
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箱庭療法学研究 31 (2), 3-17, 2018
日本箱庭療法学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763091420544
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- NII論文ID
- 130007581054
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- ISSN
- 2186117X
- 09163662
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可