遺伝性皮膚バリア障害からみえてきたアレルギー発症における皮膚バリアの重要性

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タイトル別名
  • Importance of Skin Barrier in Allergy Development Revealed by Hereditary Skin Barrier Defects
  • イデンセイ ヒフ バリア ショウガイ カラ ミエテ キタ アレルギー ハッショウ ニ オケル ヒフ バリア ノ ジュウヨウセイ

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説明

<p> アトピー性皮膚炎 (AD) の原因として, 皮膚バリア機能障害が重要である。アトピー性皮膚炎にしばしば合併する尋常性魚鱗癬の原因はフィラグリン遺伝子変異であり, これがあるとAD, 食物アレルギー, 気管支喘息, アレルギー性鼻炎のリスクが高くなる。アレルギーを発症しやすい遺伝性の皮膚バリア障害には尋常性魚鱗癬以外にも知られている。具体的にはネザートン症候群, 炎症型ピーリングスキン病, SAM症候群, 魚鱗癬未熟児症候群などである。これらの疾患では皮膚炎と高IgE血症, 多数の食物アレルゲンに対する特異的IgEの上昇が起きる。これらはいずれもまれな疾患であるが, 単一遺伝子疾患であることから発症メカニズムの理解が比較的容易で, ADの病態解明のための重要な示唆を与える。</p>

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