カムランド実験による原子炉ニュートリノ欠損の発見

  • 末包 文彦
    東北大学大学院理学研究科ニュートリノ科学研究センター
  • 中嶋 享
    東北大学大学院理学研究科ニュートリノ科学研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Evidence for Reactor Anti-neutrino Disappearance from the KamLAND Experiment
  • カムランド ジッケン ニ ヨル ゲンシロ ニュートリノ ケッソン ノ ハッケン

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説明

<p> 東北大学が中心となって進めているニュートリノ実験「カムランド」は, 2002年12月に, 原子炉ニュートリノが飛行中に欠損する現象を発見した。この現象は, 電子型ニュートリノが振動現象を起こしている可能性を強く示唆し, 素粒子物理に大きなインパクトを与えている。原子炉は非常に良いニュートリノ発生装置でもあり, この実験を成功に導いた大きな要素の一つは, 日本の各原子力発電所より提供された原子炉運転データを利用して, 原子炉ニュートリノ量の精密な計算を行うことができたことである。本稿では, カムランド実験の概要, 結果などを原子炉ニュートリノの説明に重きをおきながら解説し, 合わせて今後の原子炉ニュートリノ実験計画を紹介する。</p>

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参考文献 (18)*注記

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