『声聞地』における慈愍観

書誌事項

タイトル別名
  • Maitrī Meditation on the Śrāvakabhūmi
  • 『 ショウモンチ 』 ニ オケル ジビンカン
公開日
2016
DOI
  • 10.18963/chisangakuho.65.0_0219
公開者
智山勧学会

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説明

筆者はこれまで『瑜伽師地論』「声聞地」(以下『声聞地』)の著作背景を探るため、特にその中心的な瞑想法である五停心観を諸経論と比較しつつ考察してきた。五停心観とは、ヨーガ熟達者が入門者に指導する瞑想法のことで、貪rāga・瞋dvesa・癡moha・慢māna・尋思vitarka を行うものが修すべき、不浄観aśubhā・慈愍観maitrī・縁性縁起観idampratyayatāpratītyasamutpāda・界分別観dhātuprabheda・入出息念ānāpānasmrti のことである。すでに他の観法については考察したので、本稿では慈愍観について取りあげたい。<br>  「慈しみ」は『経集Suttanipāta』の『慈経Mettasutta』に説かれ、部派仏教から大乗仏教そして密教に至るまで、最も重視されてきた教義の一つである。現代においても仏教者の心得や生きかたの指針として世界中から注目されている。<br>  では『声聞地』が慈しみの瞑想maitrī(以下、慈愍観)をどのように示しているだろうか。諸経論と比較しながらその特徴を挙げてみたい。

収録刊行物

  • 智山学報

    智山学報 65 (0), 0219-0234, 2016

    智山勧学会

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