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- 片山 修一
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 後藤 隆文
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 中原 康雄
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 上野 悠
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 人見 浩介
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 宮木 康成
- Medical Data Labo代表
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- 青山 興司
- NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
書誌事項
- タイトル別名
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- Hydrostatic Enema Reduction of Intussusception With Sonographic Guidance
- チョウジュウ セキショウ ニ タイスル エコーガイド カ セイフク ノ ジョウケン ニ カンスル ケントウ
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抄録
<p>【目的】腸重積症の治療として高圧浣腸を行う際,我々はエコー下整復法を採用している.2012年に刊行されたガイドラインでは整復の高さは120 cmまでが推奨されている.特に生後6か月未満で合併症である腸穿孔が多いことを考慮されているが,それ以降の年齢で120 cmの高さに限定する必要があるのか疑問が残る.今回,当施設における高圧浣腸の治療成績と整復条件に対する調査を行い,整復率に最も違いのでる年齢と,整復に至適な高さを検討した.</p><p>【方法】2011年11月から2016年10月の腸重積症自験例50症例53回の整復条件について調査した.整復する際の浣腸液は生理食塩水(生食)を使用した.生食を経肛門的に注腸するにあたり,高さ(整復高)は100 cm前後から開始した.エコーで先進部を確認しながら先進部が停滞するようであれば徐々に高くし,最高180 cmまで上げるとした.整復結果を診療録から後方視的に検討した.</p><p>【結果】成功率は53回中50回(94.3%)であり,再発率は50回中3回(6.0%)であった.再発した3回は全例非観血的に整復可能であった.2回以上再発した症例は認めなかった.150 cmまでの高さで合併症は1例も発生していなかった.整復するために160 cm以上を要したのは7症例であり,うち5症例は1歳前後までの乳児であった.また最も整復率に差が出る境界年齢は1.16歳(1歳2か月)であり,150 cmまで上げると1.16歳未満では69.4%,1.16歳以上では99.7%が整復可能であった.</p><p>【結論】整復高は150 cmまでであれば穿孔を生じなかった.1.16歳を境として整復率に最も差が出た.1.16歳までは120 cmまでの高さでの高圧浣腸を実施し,1.16歳以上の児に150 cmまでの高さを設定することは安全性に配慮し実施できる条件だと考える.</p>
収録刊行物
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- Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons
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Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (1), 53-58, 2019-02-20
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763101004032
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- NII論文ID
- 130007602207
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- NII書誌ID
- AN00192281
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- ISSN
- 21874247
- 0288609X
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- NDL書誌ID
- 029549093
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可