書誌事項
- タイトル別名
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- Case report of an infant who developed methemoglobinemia after lidocaine/propitocaine cream application
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説明
<p>リドカイン・プロピトカイン配合クリーム(EMLA®クリーム,佐藤製薬)は,皮膚レーザー照射療法や注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和目的に使用される。本症例は生後1か月児で,同薬剤を投与後にメトヘモグロビン(methemoglobin, MetHb)血症をきたし,集中治療管理を要した。メチルチオニニウムの投与により症状は改善し,神経学的後遺症もなかったが,本邦において同薬剤の投与によりMetHb血症をきたした報告例はこれまでにない。本症例は早期乳児期であり,MetHbを還元するcytochrome-b5還元酵素活性が低値であることや,易酸化性である胎児ヘモグロビン(HbF)の存在を背景に,同薬剤投与によりMetHb血症をきたしたと考えられた。新生児・乳児に対しては特に注意が必要であり,年齢ごとの適応投与量・塗布時間に沿って使用するべきである。そして,酸素投与によっても改善しない全身チアノーゼや,SaO2とSpO2との間に乖離を認めた際は,MetHb血症を鑑別する必要がある。</p>
収録刊行物
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- 日本集中治療医学会雑誌
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日本集中治療医学会雑誌 26 (2), 111-114, 2019-03-01
一般社団法人 日本集中治療医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763101836544
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- NII論文ID
- 130007607061
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- ISSN
- 1882966X
- 13407988
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可