騒音・低周波音対策

  • 青木 雅彦
    日本音響エンジニアリング株式会社 ソリューション事業部

書誌事項

タイトル別名
  • Low-Frequency Noise Countermeasure in a Factory
  • 騒音・低周波音対策 : 耳で対策効果を実感する
  • ソウオン ・ テイシュウハオン タイサク : ミミ デ タイサク コウカ オ ジッカン スル
  • ─耳で対策効果を実感する─
  • ―Listen and Feel How We Can Resolve the Noise Problem―

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抄録

<p>敷地境界で騒音が規制基準を超えている場合,騒音対策の効果は対策した騒音源と対策していないその他の騒音源の合成値で決まる。騒音対策は,防音ボックスで囲う方法が最も効果的で,給排気口に消音器,防音フードを設置する方法も比較的効果が大きい。騒音の伝搬経路上の対策は,吸音材や防音壁の施工があるが,音源側での対策ほどの効果が得られないことが多い。</p><p>近隣の方から苦情がある場合,室内で低周波音あるいは低周波音に近い周波数の騒音が問題になりやすい。理由は,一般に戸建住宅等では,屋外と比べて室内では,高音域の騒音が比較的減衰しているのに対して,低周波音は減衰しにくいためである。</p><p>作業環境騒音の評価は,作業エリアを6m以下のメッシュで区切り,その交点で測定するA測定と,音源に近い作業者の位置で測定するB測定の結果から管理区分を決め,騒音低減を目指すことになっている。当社では,自社で開発した「騒音源を可視化する測定装置」を用いて,どの騒音源の影響が作業者の位置に最も強く影響しているかを短時間で確認し,シミュレーションにより対策の効果を検討している。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 72 (12), 1365-1369, 2018

    紙パルプ技術協会

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