北海道におけるトウモロコシサイレージのデオキシニバレノール汚染実態とその対策

  • 湊 啓子
    北海道立総合研究機構農業研究本部畜産試験場
  • 飯田 憲司
    北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
  • 出口 健三郎
    北海道立総合研究機構農業研究本部畜産試験場

書誌事項

タイトル別名
  • Deoxynivalenol contamination status of corn silage in Hokkaido and proposed countermeasures
  • プロシーディング 北海道におけるトウモロコシサイレージのデオキシニバレノール汚染実態とその対策
  • プロシーディング ホッカイドウ ニ オケル トウモロコシサイレージ ノ デオキシニバレノール オセン ジッタイ ト ソノ タイサク

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抄録

<p> トウモロコシサイレージ(CS)のデオキシニバレノール(DON)汚染実態と発生助長要因を調査した.北海道産のCSからはDONが高率で検出された.基準値を超過する事例は稀であったが,その発生頻度は気象の影響をうけて大きく高まった.トウモロコシの生育過程では,赤かび病の発生が高濃度DON汚染要因となること,雌穂の物理的な損傷によりDON汚染リスクが高まること,収穫後に好気的な環境下に置かれるとDONが急増するリスクがあること等が明らかとなった.DON汚染低減対策としては,赤かび病感受性品種の排除,電気牧柵等による獣害の防止,収穫後は早期に密封して空気を遮断し,良質なサイレージを調製すること等がある.</p>

収録刊行物

  • マイコトキシン

    マイコトキシン 69 (1), 27-32, 2019-01-31

    日本マイコトキシン学会

参考文献 (4)*注記

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