浸漬処理を用いた高カルシウム含量水耕レタスの生産について
書誌事項
- タイトル別名
-
- Production of Calcium-Enriched Lettuce (Lactuca sativa L.) Grown Hydroponically Using a Soaking Method
この論文をさがす
説明
水耕で栽培したレタスの根を種々の濃度を変えたCaCl_2およびCa(NO_3)_2の高濃度単一溶液に48時間浸し,葉部におけるCaおよびClあるいはNO_3の増加の有無を検討した。外葉および内葉のCa含有率は,処理溶液のCa濃度の増加に伴い増加し,この増加したCaの大部分は水溶性Caであった。葉部Ca含有率は,CaCl_2処理区においてCl含有率との間に,Ca(NO_3)_2処理区においてはNO_3含有率との間に1%レベルで有意の相関が認められた。硝酸カルシウムの処理は葉部Ca含量の増加に伴い,多量のNO_3も集積するので,本浸漬処理には不適当と判断された。また,処理液のCa濃度が40mM付近であれば葉部の萎凋や障害を発現させずにCa含有率を著しく増加させることが認められた。塩化カルシウム処理のCa40mM区の葉部Ca含有率は1.95gkg^<-1>・新鮮重であり,この値は対照区の(0.75gkg^<-1>・新鮮重)2.6倍であった。
収録刊行物
-
- 農業生産技術管理学会誌
-
農業生産技術管理学会誌 3 (2), 1-7, 1996-10-01
農業生産技術管理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282763108949120
-
- NII論文ID
- 110009977158
-
- ISSN
- 24242403
- 13410156
-
- 本文言語コード
- en
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可