Practice and effect of group teaching based on Applied Behavior Analysis for children with Autism

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  • 応用行動分析を用いたグループ指導の実践とその効果
  • オウヨウ コウドウ ブンセキ オ モチイタ グループ シドウ ノ ジッセン ト ソノ コウカ

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Abstract

<p>本研究では、園生活の中で問題行動や保育者や友達とのコミュニケーションに困難を示す、発達障がいを持つ4 名の対象児に対してABA を用いたグループ指導を実施し、その効果を実証的に検証した。各対象児の初回セッションをベースライン期として行動観察を行った。行動観察では、問題行動を定義し、その問題行動の先行条件、対象児の行動そして後続条件を特定して機能分析を行った。その後、問題行動の機能分析の結果に基づいた支援計画をまとめた。計画表には、行動が起きる前の対応策と行動が起きた後の対応策を具体的に記入した。介入期にはグループ指導に携わるセラピスト全員で対応を統一し、セッションごとに問題行動と代替行動の生起回数と、対象児ごとに設定された標的行動の評価を測定した。その結果、すべての事例において、ベースライン期と介入初期に比べて問題行動の回数の減少、代替行動の回数の増加が見られた。また対象児別に設定された標的行動の評価も上がった。これらの結果より、グループの全員に対してABA の手法である問題行動の機能分析を用いた指導を実践することの有効性が示された。一方、より正確なデータ集計を可能にするツールを開発することや、対象児たちの幼稚園での場面般化・状況般化を進めて行くための指導法などが課題として挙げられ、今後の研究の方向性が示唆された。</p>

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