小児脳腫瘍の現在までの知見と近未来展望

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  • Current Status and Future Prospects in the Field of Pediatric Tumors

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<p> 小児脳腫瘍分野は, 診断解析のみならず治療においても目覚ましい発展を遂げつつある. 特に欧米諸国から報告される症例を集約した解析技法により1つのentityと考えられていた腫瘍群が複数の腫瘍性格をもつことが明らかになってきた. 一方で, この細分化が直ちに治療の細分化および個別化につながっていないのが現状である. 腫瘍治療の多くは (1) 明確なる診断, (2) 診断に基づいたリスク分類, そして (3) 治療強度の設定という段階を経る. 特に治療強度の設定には多くの治験を要する最も重要なステップとなる. この治療成熟度の観点からは, 近年の目覚ましい発展の多くは, 診断の細分化とリスク分類までに留まっている.</p><p> 本稿では, 代表的な小児脳腫瘍の現在までの知見に対する概論に, 治療成熟度が現在どの段階にあるかを明記することで, 小児脳腫瘍の現状と近未来に関し記述した.</p>

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