長時間単純作業のストレス負荷に対する香り効果の脳波変化;カオス理論に基づく非線形解析を用いた検討

書誌事項

タイトル別名
  • EEG Changes Induced by Odor Effects after Stress of Long Monotonous Work; Application of Nonlinear Analysis Based on Chaos Dynamics(Peer Reviewed)

この論文をさがす

説明

本研究の目的は、心理テストおよび脳波測定にて香りよる生理学的変化をみることであった。脳波解析には非線形解析を用いた。対象は健康成人8名(男性4名、女性4名)とし、内田-クレペリン作業負荷後に心理テスト→香り刺激→脳波測定→嗜好テストをおこなった。香りには4種類の香料(ペパーミント、ベルガモット、ラベンダー、サンダルウッド)および対照(空気)を用いた。この結果、ベルガモット、ラベンダーにより不安傾向が有意に低下した。相関次元(以下:Dc)の経時的変化では左右頭頂部で各セッション間に相関を認めた。さらにDc変化率がベルガモットを「好ましい」とした場合で、左頭頂部において増加した。これらよりDcは嗜好性だけでなく中枢神経系への興奮・抑制作用を反映するものと考えた。この解析方法は大脳高次機能を示すことになると考えた。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ