DNA配列と光学顕微鏡とを用いた空中花粉中のヒノキ科花粉の種組成

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タイトル別名
  • Species composition of Cupressaceae pollen in airbone pollen samples identified by DNA sequence and light microscopy

抄録

<p>現在、スギやヒノキの人工林は国土の約20%を占めており、風媒の針葉樹であるサワラ(Chamaecyparis pisifera)の開花と同時期に花粉を飛散させる。占有率の高い人工林と同所的にサワラが自生する場合、高密度の他種花粉による繁殖干渉が起きていると推定される。先行研究では周辺植物による繁殖干渉の影響を評価するため、光学顕微鏡によるカウントと花粉一粒からのDNA解析により空中花粉中のサワラ花粉の割合を求めたが、解析できる花粉数が限られていたという問題点が挙げられている(蘇 2016)。そこで本研究では、空中花粉中のサワラ花粉の割合を推定することを目的として、光学顕微鏡による観察と採取した空中花粉の全DNAを用いたNGS解析を実施した。 岐阜大学位山演習林(岐阜県下呂市萩原町)に自生するサワラ2個体の周辺に花粉トラップを設置し、サワラ開花期の前半(4月中~下旬)と後半(4月下旬~5月中旬)に、各個体周辺の空中花粉を採取した。光学顕微鏡による観察から採取花粉中のヒノキ科花粉の割合を調べ、採取したサンプルから抽出したDNAを用いてtrnL領域を増幅し、NGS解析することでヒノキ科花粉中のサワラ花粉の割合を推定した。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763112371328
  • NII論文ID
    130007645313
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_286
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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