地域スケールにおける森林棲中大型哺乳類の生息地選択と季節動態の解明

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タイトル別名
  • Modelling habitat preferences and seasonal dynamics of middle-large forest mammals at a regional scale

抄録

<p>近年、野生動物による農林業の被害や住宅地への出没が問題となっているが、それらの発生メカニズムは依然として解明されておらず、その一因として獣害を起こす森林棲中大型哺乳類の自然条件下における分布や動態に未知の部分が多いことが挙げられる。本研究では、奥秩父山域内の荒川源流域において森林棲中大型哺乳類の空間分布と季節動態及びその決定要因を解明することにより、野生動物の生息地選択についての知見を得ることを目的とした。まず、流域全体にカメラトラップ計64台を設置し、2018年4月~12月間の写真データを収集した。そして、このデータもとに占有モデル(階層ベイズモデル)を構築して解析を行い、各種のサイト占有率及びカメラトラップによる検出率の係数を種間・季節間で比較した。その結果、空間分布に影響を及ぼす要因に種間・季節間で相違があること、また、生息場所選択において成熟林・人工林・二次林などの林相の重要性が大きいことなどが示唆された。本発表では、これらの解析結果に基づいて、森林棲中大型哺乳類の自然条件下における空間分布と季節動態を議論する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763112390144
  • NII論文ID
    130007645526
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_428
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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