針葉樹人工林の生物多様性保全価値の空間明示型実証モデル
書誌事項
- タイトル別名
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- A spatially-explicit empirical model for assessing conservation values of conifer plantations
抄録
<p>人工林に生育する在来樹木の量は人工林の生物多様性の保全価値の指標になる可能性がある。本研究では、階層モデルの枠組みと森林生態系多様性基礎調査(national forestry inventory「NFI」)の毎木データを用いることにより、日本の針葉樹人工林内に生育する広葉樹の胸高断面積合計(BA)をモデル化した。広葉樹BAの林齢に伴う増加速度を、植栽樹種、植栽木の密度、気候、地形、景観の共変量の関数とした。その結果、植栽樹種は大きな影響を有しており、スギとヒノキは広葉樹の増加速度が低かった。他の樹種(アカマツ、カラマツ、トドマツ、アカエゾマツ)では20年生程度からBAが増加し始め、50年生程度になると天然老齢林のBAの10-20%のBAを有していた。植栽樹の密度が少ないほど広葉樹BAの増加速度は高く、そのほかの共変量を含めて、概して影響は非線形だった。植栽樹種と植栽木の密度の影響が特に大きかったことから、これに関連する施業は人工林の生物多様性保全上の価値に大きく影響するだろう。在来樹木は人工林でも条件によっては生育しうるため、施業の際に保持することは、保全上有意義だと考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 109-, 2019-05-27
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763112956544
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- NII論文ID
- 130007645082
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可