森林と農地間の土地利用変化に伴う土壌炭素量の変化予測

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タイトル別名
  • The prediction of soil carbon stock dynamics after land use change

抄録

<p> 森林と農地間の土地利用変化に伴う土壌炭素の変化量について,日本においては科学的な知見が非常に乏しい.日本国温室効果ガスインベントリ報告書では,森林ではCENTURYモデルが,農地ではRothCモデルが用いられているが,土地利用変化に対応したモデルの開発には至っていない.そこで本研究では,森林と農地間の土地利用変化に伴う土壌炭素の変化量を,統一的なモデルを用いて予測可能にすることを目的とした. 枯死木・リタープールが存在するCENTURYを採用し,リター供給量を調整しやすくするためにリター供給とその後の分解過程を表現した土壌部分のみのモデルへと改良した.農地から森林への土地利用転換時には,森林の成長に合わせたリター供給量を与えた.また,火山灰の影響による土壌有機物の分解遅延を,リン酸吸収係数を用いて表現した. 土地利用変化が起きた全国の調査地点における実測土壌炭素量を用いてモデルの検証を行ったところ,土地利用変化後の土壌炭素量を概ね再現することができた.本モデルの開発に加え,土地利用図・土壌図・メッシュ気象データを利用して,面的な計算も試行した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763112989056
  • NII論文ID
    130007645396
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_347
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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