気孔反応を考慮したクロロフィル蛍光による乾燥下でのCO<sub>2</sub>吸収速度の推定

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タイトル別名
  • Improved estimation of photosynthetic rate with stomatal conductance based on chlorophyll fluorescence

抄録

<p>クロロフィル蛍光反応測定により算出される電子伝達速度は光合成活性の指標として広く用いられてきた。土壌水分が十分な時には、光合成によるCO2吸収速度と電子伝達速度との間には直線関係が見られる。しかし、土壌が乾燥した場合には気孔が閉鎖し、葉内CO2濃度が低下するため、光合成に対する光呼吸の割合が増加することで電子伝達速度と光合成速度との関係が変化する。本研究では、気孔反応を考慮することで、土壌乾燥条件下において、電子伝達速度からCO2吸収速度を推定する手法を提案する。シラカンバ苗木を対象に灌水を停止して乾燥処理を行った結果、土壌水分ポテンシャルが-0.5MPaよりも低下すると、葉内CO2濃度を一定として電子伝達速度から求めたCO2吸収速度の推定値は実際の測定値よりも高くなるが、気孔反応を考慮し葉内CO2濃度の低下を反映した推定値は実測値とよく一致することが明らかとなった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763113023744
  • NII論文ID
    130007645775
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_723
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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