レーザースキャナー(3次元画像)を用いての林内の無線電波伝搬特性

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タイトル別名
  • Radio propagation characteristics of electromagnetic wave in forest with a laser scanner

抄録

<p>森林作業の機械化に伴い無線機器の利用が増えている。電波は距離の2乗に比例して減衰する性質を持ち、作業の際は通信の安定性が重視される。しかし、実際は現地環境により受信電波の強さは大きく左右され、森林内に存在する様々な物体の影響が一因として想定される。そこで、林内作業が行われると想定される林分環境の異なる場所ごとの比較を行い、林内に散在する物体の影響や周波数毎の電波の特性を明らかにした。調査地は高知大学演習林内において、林道,スギ幼齢林,スギ・ヒノキ人工林,広葉樹林とした。調査周波数は特定小電力無線の範囲から142,426,807,1216MHzの4周波数を用いた。それぞれ、送信地点から60mの直線距離をとり、10m間隔毎に広帯域レシーバーを介して出力電圧を記録した。後日、地上型LIDARを用いて調査空間内の物体を把握し、地物情報と位置情報を付与した点群から比較を行った。結果、林内では距離・林内固有物の幹や枝による減衰を受けることが確認された。近距離での送受信は低周波数帯でも可能である。長距離での送受信は樹林内の密度増加に対して、減衰が低い結果となった800MHz帯が望ましいことが示唆される。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763114163456
  • NII論文ID
    130007645446
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_409
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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