日本版LLP制度を活用した技術移転

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  • Technology Transfer by Limited Liability Partnership
  • ニホンバン LLP セイド オ カツヨウシタ ギジュツ イテン

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説明

平成17年8月より施行された有限責任事業組合(LLP)法により、人的資源を活用した共同事業化による創業促進が期待されている。本研究では、事例データを用いて、日本版LLP制度による技術移転メカニズムを分析し、新たな技術移転パースペク ティブを考察する。技術系LLPの技術移転モデルを分析枠組として、技術特性、不確実性、資源補完性、複雑性、LLPの組織・制度的要因を分析指標とし、以下の点を明らかにした。技術系LLPでは、実用化段階にあるミドルステージ技術を開発のコアとしており、その応用開発や用途開発、製品化を目的として設立される。産学間で分業しつつ、共同開発を通じてバリューチェーンを構築している。先端技術分野ほど複雑性は高くなく、提携関係も多くない。以上の考察により、技術移転メカニズムの分析においては、制度的要因を含めた包括的枠組で議論する必要があることを指摘する。

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