判例集より見た胎児にかかる交通事故判例の傾向と分析

  • 清水 秀規
    一般社団法人JA共済総合研究所医療研究研修部

書誌事項

タイトル別名
  • 判例集より見た胎児にかかる交通事故判例の傾向と分析 : 流早産例
  • ハンレイシュウ ヨリ ミタ タイジ ニ カカル コウツウ ジコ ハンレイ ノ ケイコウ ト ブンセキ : リュウ ソウザンレイ
  • —流早産例—

この論文をさがす

説明

<p> 交通事故に遭遇した妊婦は外傷による切迫流産や流産,早産(以下「流早産」という。)を伴うことがある。裁判例において交通事故と流早産との因果関係について争った際に,胎児に相当する部位(腹部・腰部・骨盤)に外力が加わっていない場合であっても,事故との因果関係が認められる判例があり,判断根拠に疑問が残る事例もある。</p><p> そこで,本稿は,判決文から交通事故と流早産との因果関係を判断した裁判例の理由について,事故形態,重症度,妊娠期間,異常症状の出現時期,受傷部位について検討し,裁判所の判例傾向を明らかにした。</p>

収録刊行物

  • 損害保険研究

    損害保険研究 77 (3), 45-73, 2015-11-25

    公益財団法人 損害保険事業総合研究所

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ