連続した屋敷森が夏季日中における集落気候形成に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • The effects of a series of windbreaks on the microclimate of the settlement in the daytime in summer
  • レンゾク シタ ヤシキ シン ガ カキ ニッチュウ ニ オケル シュウラク キコウ ケイセイ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

<p>本研究の目的は,連続的に配置された屋敷森が夏季日中の集落気候形成に及ぼす影響を明らかにすることである.茨城県つくば市洞下集落において,2017年の夏季に気温,湿度,風向,風速および日射量の観測調査を行った.その結果,屋敷森内や屋敷森の縁では夏季の暑熱環境を緩和する効果が現れることが明らかになった.また,夏季日中において,連続した屋敷森に囲まれた住宅地では屋敷森が消失した住宅地よりも気温が低くなることが明らかになった.連続した屋敷森に囲まれた住宅地の低温環境は,屋敷森からの冷気の移流によって形成されるものであり,冷却効果は風向や風速の影響を受ける.早朝には,明確な気温差は生じなかった.結論として,洞下集落の連続的な屋敷森を地域の気候環境に適応した環境デザイン手法の典型例として位置づけた.</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ