P-2-G10 短期入所・退所時に看護師が家族に伝える情報の記録用紙に関する検討

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抄録

はじめに 当病棟の短期入所の契約者は10人で、年々利用日数が増加している。入所時は、情報収集し家庭での日頃のケアと同じように関わり、記録用紙を使用し利用時の状況を家族に報告してきた。しかし、短期入所での様子を報告する内容が看護師によりにばらつきがあり、後日家族から持ち物や、利用している内容についてわからないといった問い合わせがあった。そこで、家族の希望する看護ケアを実践し短期入所の利用が家族にとって有益であるために、家族の短期入所についての思いを明らかにする。また、短期入所情報提供用紙の内容と報告の方法を検討し短期入所時の看護の充実につなげる。 方法 1.対象者:当病棟の短期入所を利用する家族10名。2.方法:1)データー収集:病棟で短期入所を利用している家族に対し、 (1)短期入所利用に関する思い(2)現在使用している短期入所情報提供用紙の内容について半構造化面接インタビューを行った。 2)分析方法:得られたデーターを逐語録にして分類し、家族が短期入所利用時に希望している内容について明らかにした。 3)短期入所情報提供用紙の内容と報告の方法を検討した。 3.倫理的配慮:所属機関の倫理委員会の承認を得た。 結果・考察 家族は、短期入所情報提供用紙に記載されている食事・排泄等の各項目の内容だけではなく、利用中の生活状況やそれに伴う患者の感情の変化についての情報提供を希望していた。また、利用時の状況を受け在宅での対策について確認してくれることを希望していた。看護師は、家族のケアを尊重し利用時のケアにつなげていく必要性を感じているが退所時の説明内容にばらつきがあった。今後、看護師は在宅生活全体を踏まえた支援が求められていると考えられる。今回の意見を参考に短期入所情報提供用紙の内容と報告の方法を検討していく。

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