書誌事項
- タイトル別名
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- POTENTIAL EFFECT OF IRRIGATION AGAINST GRAIN PRODUCTION LOSS AND ITS COST IN DROUGHT CONDITION
抄録
灌漑は干ばつに対する有効な対策の1つであり, 灌漑による干ばつ時の穀物生産損失への低減とその設備投資費用を全球規模で推定することは,気候変動に対する適切な緩和策と適応策のバランスを議論する上で重要である.本研究では,生産循環カップルモデルを用いて,灌漑による干ばつ時の穀物生産損失のポテンシャル低減効果を全球で評価し,さらに406件の文献を基に構築した費用算定モデルを用いて,灌漑設備投資費用を推定した.モデルで示された灌漑のポテンシャル低減効果はオーストラリアにおいて最も大きく,アメリカでは小さかった.各国の灌漑設備投資費用とGDPとを比較し,灌漑設備導入の実現性を調査したところ,スリナムやモーリタニアでは自国のみで導入可能だが,アルメニアでは灌漑以外の対策を実施する必要があることがわかった.
収録刊行物
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- 土木学会論文集B1(水工学)
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土木学会論文集B1(水工学) 74 (4), I_1225-I_1230, 2018
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763118378752
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- NII論文ID
- 130007628099
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- ISSN
- 2185467X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可