EEM-PARAFACによる河川水中の溶存態有機物の動態へ及ぼす雨天時都市下水の影響検討

  • 山口 武志
    京都大学大学院工学研究科附属 流域圏総合環境質研究センター
  • 山下 尚之
    愛媛大学大学院農学研究科 生物環境学専攻・地域環境工学コース
  • 田中 宏明
    京都大学大学院工学研究科附属 流域圏総合環境質研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • A STUDY ON THE EFFECT OF MUNICIPAL WASTEWATER IN WET WEATHER ON THE DYNAMICS OF DISSOLVED ORGANIC MATTER IN RIVER WATER BY USING EEM-PARAFAC
  • EEM-PARAFAC ニ ヨル カセン スイチュウ ノ ヨウゾンタイ ユウキブツ ノ ドウタイ エ オヨボス ウテンジ トシ ゲスイ ノ エイキョウ ケントウ

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説明

淀川水系の桂川において,雨天時の下水処理場の簡易処理放流による放流水及び河川水の水質変化を評価し,水質の監視につなげることを目的として,溶存態有機物の挙動特性と下水処理放流水及び河川水に含まれる溶存態有機物の存在実態を,EEM-PARAFACにより明らかにした.下水処理場を対象に雨天時調査及び晴天時調査を行った結果,晴天時流入水に多く含まれる主成分のうち,簡易処理放流の雨天時放流水質へ与える影響の最も大きいものはタンパク質様成分であった.下水処理放流水及び河川水に対して雨天時調査を行った結果,晴天時流入水に多く含まれる主成分のうち,簡易処理放流の放流口下流側の雨天時河川水質へ与える影響の最も大きいものはタンパク質様成分であった.よって,本成分をDOCの簡易指標として蛍光センサで常時監視することの有効性が示された.

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