2台のレール直上レーザスキャナを用いた鉄道建築限界モデル作成手法に関する研究

  • 山本 耕平
    大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻
  • 矢尾板 啓
    (株)パスコ 事業統括本部 新空間情報部 事業推進課
  • 矢吹 信喜
    大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • A MODELING METHOD OF RAIL CLEARANCE GAUGE BY USING TWO MOBILE LASER SCANNSERS DIRECTLY ABOVE THE RAILS

説明

鉄道事業では,線路内の支障事故などを防ぐため,鉄道建築限界を適切に把握することが必要であるが,現状では実際の2本のレールの位置関係から,迅速かつ正確に計測することは難しい.そこで,本研究では,移動計測車両(Mobile Mapping System: MMS)を用いて,線路内における鉄道建築限界の支障を把握することを目的とし,鉄道建築限界断面の中心位置抽出のための計測手法および鉄道建築限界の可視化システムを検討した.鉄道建築限界断面の中心は,2本のレールの軌間の中心をレールの高さに合わせた位置であるため,2台のMMSを各レールの真上に配置して計測する手法を採用した.鉄道建築限界断面はレーザの走査線単位にレール頭部の点群位置から算出し評価することとした.また,連続した軌間中心位置に鉄道建築限界断面モデルを出力し,3次元で可視化するプログラムを試作した.本システムを実験用鉄道線に適用した結果,曲線区間で拡大した鉄道建築限界を用いて,支障物を0.02m以下の精度で把握が可能であり,直線,曲線区間での鉄道建築限界3次元モデルの実用性について問題が無いことを確認した.

収録刊行物

参考文献 (5)*注記

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