既存の汚泥処理設備を活用した余剰汚泥からの有用元素類の回収に関する研究

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タイトル別名
  • RECOVERY OF VALUABLE ELEMENTS FROM SURPLUS ACTIVATED SLUDGE USING EXISTING SLUDGE TREATMENT FACILITIES
  • キソン ノ オデイ ショリ セツビ オ カツヨウ シタ ヨジョウ オデイ カラ ノ ユウヨウ ゲンソルイ ノ カイシュウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

初沈汚泥と余剰汚泥の混合汚泥を嫌気性消化すると,MAPによる後段の送泥管や脱水機スクリーンの閉塞を引き起こす場合がある.MAPの構成元素であるMgとPの消化槽への負荷量は余剰汚泥の方が3~4倍程度高く,消化槽内でのMAP生成を抑制するには余剰汚泥中のMg量を低減する必要がある.余剰汚泥の嫌気培養によってMg,P,Kが溶出し,それらの溶出速度は有機炭素源として初沈濃縮汚泥を添加することで向上した.また,余剰汚泥の遠心分離液中のMg,P,Kは電気透析によって濃縮液として回収できた.さらに,既存の余剰汚泥貯留槽に初沈濃縮汚泥を添加し,6時間嫌気培養した後,既存のスクリュー式濃縮機で機械濃縮することで濃縮汚泥中のMg,P,Kの40~50%程度を濃縮分離液に移行できた.

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