看護学生の「医の歴史と倫理」の授業からの学び

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タイトル別名
  • Nursing students’ learning from the lecture “Medical history and ethics”
  • カンゴ ガクセイ ノ 「 イ ノ レキシ ト リンリ 」 ノ ジュギョウ カラ ノ マナビ

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抄録

<p>本稿は「医の歴史と倫理」という看護大学1年次の授業科目の授業実践報告である。授業は、看護観のもとになる医療者としての倫理観を、医の歴史の史実を中心に考えていく。授業後の学生のレポートから、倫理観の育まれ方が深まり医療者としての倫理観の自覚が強く促された講義内容とレポートを選定し、学生の倫理観がどのように育まれていくのかを明らかにした。結果、学生は他者の命や健康を守るために夢中になる医の担い手の姿を、医の歴史をたどりながら現在の問題につなげることによって、心が大きく揺さぶられ、命の重みを感じながら、医療者としての責任と自覚が高まっていることが示された。また学生は時代を超えても変わらない本質的なことを掴んでおり、そのことは、現在の問題を考えていく認識をより確かにし、未来を考えていく力をより高めていくことに意味があると思われた。</p>

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