オープンステント法を用いて弓部全置換を行った感染性胸部大動脈瘤破裂の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Repair of Infective Thoracic Aortic Aneurysm Ruptured in the Lung Using Total Arch Replacement with a Frozen Elephant Trunk Graft
  • 症例 オープンステント法を用いて弓部全置換を行った感染性胸部大動脈瘤破裂の1例
  • ショウレイ オープンステントホウ オ モチイテ キュウブ ゼン チカン オ オコナッタ カンセンセイ キョウブ ダイ ドウミャクリュウ ハレツ ノ 1レイ

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説明

われわれは,左肺に破裂した感染性胸部大動脈瘤の外科的治療の成功例を報告する.38.5℃の高熱と咳嗽で苦しんでいた80歳の女性が喀血を伴い,救急搬送された.慢性腎不全で血液透析を受けていた.胸部CTで,左肺に穿破した遠位弓状嚢状動脈瘤を認め,著明な炎症の上昇と動脈瘤の形態より感染性大動脈瘤と診断した.緊急手術を行い,オープンステント(frozen elephant trunk)法を用いて弓部全置換術を施行した.術後呼吸管理上気管切開を必要としたが,炎症所見は陰性化し,気管チューブを抜去して,術後69日目に退院した.感染性動脈瘤に対しては,ブリッジとして使用されるステントグラフトは,患者の状態を安定させ,high risk症例に対しては有効な手段と思われる.

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参考文献 (7)*注記

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