P-107 当院の地域包括ケア病棟におけるリハビリテーションの実施について
抄録
<p>【はじめに】</p><p>地域包括ケア病棟の運営にあたり、個別リハビリテーションを1日1 患者平均2 単位以上実施することが定められている。</p><p>当院では平成26 年度9 月から地域包括ケア病棟の運営を開始し、現在に至る。運営する中で、患者の高齢化や身体状況、意欲低下などを理由に、個別リハビリテーションを2 単位以上提供できない問題が生じる場合がある。そこで当院では、転棟するリハビリ適応患者をon( 個別リハビリテーション対応、以下on 患者) とoff( 個別リハビリテーション終了、以下off 患者) に分けた。今回は、on 患者、off 患者の転棟時、退院時のADL 評価を報告し、対応について考察した。</p><p>【方法】</p><p>on 患者( 大腿骨頸部骨折術後、脳梗塞) 各15 名、off 患者( 腰椎圧迫骨折、肺炎、脳梗塞) 各15 名の転棟時、退院時のBarthel Index( 以下BI) を比較した。off 患者のリハビリテーションの内容は、理学療法士による評価、プログラム立案、看護師または家族が実施できる練習で経過観察を行い、定期的な再評価を行った。また、適宜退院調整会議等にも参加した。</p><p>【結果】</p><p>on 患者は、大腿骨頸部骨折16.67 点(14.34 ± )、脳梗塞7.67 点(9.64 ± ) であった。大腿骨頸部骨折(p <0.05) と脳梗塞(p <0.01) で有意に改善した。off 患者は、腰椎圧迫骨折21.67 点(18.77 ± )、肺炎6.33 点(17.37 ± )、脳梗塞8.33 点(12.34 ± ) であった。腰椎圧迫骨折(p <0.01) と脳梗塞(p <0.05) で有意に改善した。</p><p>【考察】</p><p>on 患者は一般的な介入により、BI は改善した。off 患者は、腰椎圧迫骨折の場合、強い疼痛を伴うためベッド上での自主練習が中心となり、自主的な離床を経たことがBI の改善に繋がったと考える。肺炎では、有意な改善は認めなかったが、理学療法士と病棟との連携により、ADL 能力を改善できる可能性があると考える。</p><p>【倫理的配慮】</p><p>本研究は、当院の規定に基づき、個人を特定できないよう配慮し、研究以外の目的で患者データを利用しないこととした。</p>
収録刊行物
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- 関東甲信越ブロック理学療法士学会
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関東甲信越ブロック理学療法士学会 36 (0), 207-207, 2017
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763121479808
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- NII論文ID
- 130007623651
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- ISSN
- 2187123X
- 09169946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可