<原著>女神象にみる日本古代の髪形の変遷 : 一髻から大垂髪まで

書誌事項

タイトル別名
  • <Original Articles>The Changes of Ancient Japanese Hairstyles Observed on the Statues of Goddesses : From Ikkei to Osuberakashi

説明

古代の女子の髪形には,垂髪,頭上一髻,頭上二髻,四ツ割,雑等がある。頭上一髻と四ツ割は,当時唐の女性が結っていた烏蛮髻(うばんけい)である。平安初期の神仏混同の影響を受けて神功皇后女神像が造像された。この像を通して当時の髪形を考察してみたい。高髻は吉祥天女図及び諸仏像に結われているが,樹下美人の四ツ割,頭上一髻は,髪の長さによって変形した髪形であり,神功皇后像の髪形もこの系統である。樹下美人図の髪形も,女神像に結われ垂髪へと変化して行くのである。960年の内裏の火災は,こうした髪形から,やがて国風の風俗が生みだされる契機となったのである。

収録刊行物

  • 山野研究紀要

    山野研究紀要 5 (0), 39-50, 1997-03-25

    学校法人 山野学苑 山野美容芸術短期大学

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763121795968
  • NII論文ID
    110000033940
  • DOI
    10.24714/yca.5.0_39
  • ISSN
    24336424
    09196323
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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