尺度研究の必須事項(<特集>「行動療法研究」における研究報告に関するガイドライン)
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- 土屋 政雄
- 独立行政法人労働安全衛生総合研究所作業条件適応研究グループ
書誌事項
- タイトル別名
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- Improving Study Design for Measurement in Cognitive Behavior Therapy(<Special Issue>International Reporting Guidelines in Japanese in Journal of Behavior Therapy)
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説明
質問票による測定指標についての尺度研究は、医療や心理学の分野をはじめ、認知・行動療法の研究においても広く行われてきた。しかし類似概念尺度の乱立や、尺度は開発されたものの科学的に明らかにすべき尺度特性が十分に検討されていないなどの問題がある。こうした現状を変えるため健康における測定の分野を中心にCOSMIN(COnsensus-based Standards for the selection of health Measurement INstruments)チェックリストがさまざまな領域の研究者らの合意に基づき作成された。本稿では、COSMINチェックリストの概要を紹介するとともに、これに準拠し尺度研究において失敗しない研究計画を立てるため、特に重要な四つの留意事項((1)例数設計、(2)再検査信頼性・測定誤差の評価、(3)仮説の設定、(4)反応性・解釈可能性の評価)の解説と、その具体的な記載事例を紹介することを目的とする。
収録刊行物
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- 行動療法研究
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行動療法研究 41 (2), 107-116, 2015-05-31
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763122118144
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- NII論文ID
- 110009969915
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- ISSN
- 24242594
- 09106529
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可