チェルノブイリや臨界事故で言及される原子力

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タイトル別名
  • Description on Nuclear Issue in High School Textbook
  • チェルノブイリや臨界事故で言及される原子力--高校教科書にみる原子力関連記述
  • チェルノブイリ ヤ リンカイ ジコ デ ゲンキュウ サレル ゲンシリョク コウコウ キョウカショ ニ ミル ゲンシリョク カンレン キジュツ
  • 高校教科書にみる原子力関連記述

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抄録

<p> チェルノブイリ事故の直後, 中学校や高校で使われる教科書では原子力に対して, 批判的な記述が激増した。しかしその後, 原子力で大きな事故がなかったせいもあって, 原子力に関する記述は平成3年版をピークとして, 批判的な記述は徐々に沈静化。記述量自体も減少傾向が続いていた。<br> さらに平成14年度 (高校は15年度) から順次実施されてきた学習指導要領の変更に伴って, 教科書の内容は以前と比べかなりやさしくなった。中学校で約3割減った学習内容の多くが, 高校ヘシフト。その分, かつては高校で扱っていた内容の一部が, 押し出されて削減される格好となった。そのあおりをうけて, 全般的には原子力関連記述も減少傾向が続いていた。<br> ところが平成11年9月に, JCO臨界事故が発生。このことによって一部の教科書には, 再び批判的な記述が増加しはじめた。<br> 本稿では, 来年春から全国の高校で新たに使われる平成19年度版教科書の原子力関連記述と, 科目ごとの特徴を述べる。また旧版である平成15年版との比較も若干加える。<br> なお引用記述はゴチックで示した。またここでは, 原子力発電への言及が多い教科書での記述を選んで紹介するa)。</p>

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