内視鏡的食道静脈瘤硬化療法後に出現・増悪した胆管静脈瘤による難治性閉塞性黄疸の2例

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タイトル別名
  • ENDOSCOPIC INJECTION SCLEROTHERAPY FOR ESOPHAGEAL VARICES INDUCED THE DEVELOPMENT OF OBSTRUCTIVE JAUNDICE BY COMPRESSION OF BILE DUCTS DUE TO BILE DUCT VARICES THAT REQUIRED CONTINUOUS BILIARY DRAINAGE: REPORT ON TWO CASES

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説明

<p>内視鏡的静脈瘤硬化療法(EIS)や内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)は食道静脈瘤に対する標準的な治療として普及しているが,治療後に異所性静脈瘤の出現・増悪を招くことがある.中でも,胆管静脈瘤は稀な異所性静脈瘤であるが,出血のみならず静脈瘤の胆管圧排により閉塞性黄疸を来すことがある.特に肝外門脈閉塞症では側副血行路として胆管静脈瘤を有することが多く,食道静脈瘤に対するEISにより胆管静脈瘤が増大し,胆管狭窄を惹起することが危惧される.今回,肝外門脈閉塞症による食道静脈瘤に対するEIS後に胆管静脈瘤の出現・増悪を来し,これによる難治性閉塞性黄疸に対して持続的な胆道ドレナージを必要とした2例を経験したため報告する.</p>

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