多様な湿潤密度を有する 礫質土砂環境の硬度評価の研究

  • 梶原 直人
    国立研究開発法人水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
  • 佐々 真志
    国 立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Laboratory simulation of gravel-type sediment environments with different wet density by means of sediment hardness
  • タヨウ ナ シツジュン ミツド オ ユウスル レキシツ ドシャ カンキョウ ノ コウド ヒョウカ ノ ケンキュウ

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抄録

<p>礫浜の潜砂環境としての底質硬度について,湿潤密度との関係は殆ど知見が存在しない。本研究では,粒径や形状が一定で,密度が異なる6種類の基質(細礫)を用いて,海水で飽和させた地盤の湿潤密度を測定した。同時に,4種のベーンと2 種のトルク計によるベーンせん断抵抗及びデジタルフォースゲージによる貫入抵抗を測定し,礫底の硬度測定法としての適性を検討・考察すると共に,礫質硬度と湿潤密度の関係を明らかにした。湿潤密度と貫入抵抗との間に有意な相関は認められない一方,ベーン形状比が1以上では,湿潤密度とベーンせん断抵抗との間に高い相関があり,湿潤密度が高くなるにつれて,ベーンせん断抵抗が増加した。粒径が同等の礫で湿潤密度が異なる際の貫入抵抗とベーン形状比が1を下回る場合のベーンせん断抵抗は,礫浜の潜砂環境の測定法として不適であると考えられ,直径と同じ高さ程度以下のベーンを使用してせん断抵抗を測定する必要がある。</p>

収録刊行物

  • 海の研究

    海の研究 28 (3), 41-50, 2019-06-15

    日本海洋学会

参考文献 (17)*注記

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