重度片麻痺患者に対する段階的難易度調整を用いた方向転換練習の効果

  • 川口 沙織
    医療法人社団千葉秀心会東船橋病院リハビリテーション科
  • 内野 利香
    医療法人社団千葉秀心会東船橋病院リハビリテーション科
  • 山﨑 裕司
    高知リハビリテーション学院理学療法学科
  • 加藤 宗規
    了德寺大学健康科学部理学療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of the turning practice in transfer using the step-by-step difficulty adjustment for patients with severe hemiplegia
  • 重度片麻痺患者に対する段階的難易度調整を用いた方向転換練習の効果 : 急性期・慢性期の症例による検討
  • 重度片麻痺患者に対する段階的難易度調整を用いた方向転換練習の効果 : 急性期・慢性期の2症例による検討
  • ジュウド ヘンマヒ カンジャ ニ タイスル ダンカイテキ ナンイド チョウセイ オ モチイタ ホウコウ テンカン レンシュウ ノ コウカ : キュウセイキ ・ マンセイキ ノ 2 ショウレイ ニ ヨル ケントウ
  • A study for two cases of acute and chronic phase
  • 急性期・慢性期の2症例による検討

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説明

立位での方向転換が困難なため移乗の介助量が多い状態が続いていた急性期と慢性期の重度片麻痺患者2症例に対して段階的な難易度設定を用いた行動分析学的介入を実施した.介入前までは移乗動作を総課題提示法によって練習したが,移乗動作能力に変化はなかった.そこで困難であった立位での方向転換に特化した介入を実施した.介入では,平行棒につかまっての約120°の方向転換を30°ごとの4範囲に分割し,段階的に回転角度を拡げていった.その結果,両症例とも介入開始後1週間以内で方向転換が可能となり,移乗動作は監視下で実施できるようになった.したがって,一連の行動連鎖の中で特に困難な行動要素が存在する場合,その行動要素を切り離して段階的な難易度設定による介入を導入することが有効なものと考えられた.

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