2型糖尿病モデルWBN/Kob-<i>Lepr<sup>fa</sup></i>ラットにおける眼合併症発症時期に関する検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Investigation for the onset of ophthalmic complications in WBN/Kob-<i>Lepr<sup>fa</sup></i> Rats, a new model of type 2 diabetic mellitus
抄録
<p>【背景】我々は、肥満を伴う2型糖尿病モデルWistar Bonn Kobori Diabetic Fatty (WBN/Kob-Leprfa , WBKDF)ラットが40週齢で重篤な糖尿病性白内障ならびに網膜症を発症していることを前回の本学会で報告した。今回、眼合併症の発症時期を特定する目的で、20週齢のWBKDFラットの眼合併症の発症について検討した。【材料および方法】実験には20週齢の雄性WBKDFラットおよびWistarラット(各7匹、日本エスエルシー株式会社)を使用した。4時間絶食、麻酔下で腹大動脈から全採血により安楽死させたラットから眼球を採取した。採取した血液は血液生化学検査を実施し、眼球はスーパーフィックスで固定した。その後、眼球はパラフィン包埋し、薄切切片を作製後、ヘマトキシリン-エオジン染色を施し光学顕微鏡で観察した。【結果】血液生化学検査では20週齢のWistarラットの血糖値および血漿脂質濃度は正常範囲にあったが、同週齢のWBKDFラットは全例が顕著な高血糖(> 500 mg/dL)および脂質異常症を呈していた。眼病理組織学的検査では、Wistarラットでは、水晶体および網膜において異常な変化はみられなかった。一方、WBKDFラット全例の水晶体で、40週齢に比べ軽度な水晶体線維の変性が認められた。また、40週齢では認められなかった水晶体上皮細胞の肥大、水晶体上皮細胞の核遺残が認められた。さらに網膜では、全例において虹彩側に視細胞数の減少が認められた。【考察・結論】本研究により、20週齢のWBKDFラットは、顕著な高血糖ならびに脂質異常症に加えて、白内障および網膜症の初期変化が認められたことから、本ラットでは20週齢以前に糖尿病性眼合併症が発症し、加齢にともない重症化すると考えられた。WBKDFラットは全例が眼合併症を発症し、個体差も少なかったことから、ヒト糖尿病性白内障および網膜症のモデル動物として有用である可能性が示唆される。</p>
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 46.1 (0), P-171-, 2019
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763129069312
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- NII論文ID
- 130007677341
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可